ストレージの連結と聞くとRAID(ストライプ系/パリティ系)やJBOD(単純結合)、LVM(論理ボリューム)を思い浮かべる人も多いと思う。
実際にはそちらを使った方がいいのだけど、急に増設が必要になった場合で、同じサイズのディスクがない、LVMも設定していない
といった場合、特にデータの冗長性が不要で容量のみの増設でよいという場合はmhddfsを使うという方法があります。
余談ですが、この方法でオンラインストレージも結合できたりするので、ミラー設定済みのファイルサーバ、GlusterFS、S3、Cloud Strageなどストレージ側で冗長化されているものを束ねるという使い方が本来の使い方のような気がします
性質的には、JBODに近く、容量の異なるマウント可能なデバイスを結合することができます。
インストールについては、パッケージが標準で存在しているので、aptやaptitudeでインストール可能です
※ソースからのコンパイルは現在1.39が最新でした
$ sudo apt-get install mhddfs
次に結合方法ですが
例として、USBメモリが以下のようにマウントされていたとします
/mnt/sda1 32GB /mnt/sdb1 8GB /mnt/sdc1 16GB /mnt/sdd1 64GB
これを、増やしたいエリアに(例:/home/data)にすべて結合する場合
手動でマウントする場合(sambaなどで共有する予定の場合はallow_otherオプションが必要です)
mhddfs /mnt/sda1,/mnt/sdb1,/mnt/sdc1,/mnt/sdd1 /home/data -o allow_other
fstabへの記述の場合
mhddfs#mhddfs /mnt/sda1,/mnt/sdb1,/mnt/sdc1,/mnt/sdd1 /home/data fuse defaults,allow_other 0 0