Windowsタブレットや容量の少ないUMPCにメモリーカードやUSBメモリを入れても、アプリケーションのインストール先にすることはできない
が、仮想ドライブを作り、そのファイルをドライブにしてしまえば、アプリケーションのインストールが可能
使いようによっては、16GB程度しかないWindowsタブレットに64GBのメモリカードを入れ、メモリカードの中に64GBの仮想ドライブを作って、
そちらにアプリをインストールするようにすれば、容量不足を嘆くこともない。
また、起動時にVHDファイルをマウントできるようにすることで、メモリを起動中に取り外せなくなるものの毎回ドライブの接続をしなくても良くなる。
以下、手順を説明する(自分の環境だとEドライブにメモリカードを刺した状態で行っている、そこは読み替えて実行してください)
まず、(ドライブ/メディア)直下にvhdmount.txtというテキストを作り、中身に
select vdisk file="(ドライブ/メディア):vhdmount.vhd"
attach vdisk
と書く、次に(ドライブ/メディア)直下にvhdmount.cmdというテキストを作り、中身に
@echo off
diskpart -s (ドライブ/メディア):vhdmount.txt
と書く、次に[コントロールパネル]->[管理ツール]->[コンピュータの管理]と開いて[操作]->[VHDの作成]と開いて
場所に
(ドライブ/メディア):vhdmount.vhd
容量に必要な分だけ
20 GB
とか入れて作成する
※(ドライブ/メディア):に[vhdmount.vhd]という名前で[20GB]の仮想ディスクを作るという意味
ここで注意なのが、ドライブのフォーマットがFAT32だったりすると、
ファイルシステム制限のため、要求された操作を完了できませんでした
とかエラーが出るので、その場合はNTFSやexFATにフォーマットしてから再実行するか、別のドライブでつくってvhdファイルをコピーで対応
でき上がったら[コントロールパネル]->[管理ツール]->[タスクスケジューラ]と開いて
[タスク スケジューラ(ローカル)]->[タスク スケジューラ ライブラリ]を開いて
右クリックして[基本タスクの作成]を実行
名前 [VHD MOUNT]
説明 [仮想ディスクの接続]
※このあたりは分かりやすく設定してOK
書いたら[次へ]
タスクトリガー [コンピュータの起動時]
選択したら[次へ]
操作 [プログラムの開始]
選択したら[次へ]
プログラムの開始 [プログラム/スクリプト名]に(ドライブ/メディア):vhdmount.cmd
引数と開始は空白
書いたら[次へ]
完了 [完了したらプロパティを開く]にチェックを入れて[完了]
プロパティが開いたら[全般]タブの[セキュリティオプション]から[ユーザーまたはグループの変更(U)]をクリック
[選択するオブジェクト名を入力してください(例)(E)]に[SYSTEM]と入力し[OK]を押す
そうすると[タスク実行時に使うユーザー アカウント:]に[NT AUTHORITY\SYSTEM]と表示が出れば
[OK]を押して完了
PCを再起動すると、仮想ドライブが自動で接続されるようになるので、
接続されたらディスクの初期化と
フォーマットして利用開始
仮想ディスクのメリットは、
・USB/SDカード/ファイルサーバなどの媒体関わらずアプリがインストール出来るようになる
・バックアップをするときは仮想ドライブのファイルをコピーするだけでいい(差分もとれる)
※応用としては、OSのドライブと仮想ドライブをダイナミックボリュームに変換して結合すれば、OSのドライブをメモリーカードを使って拡張することもできる。
ただ、起動パーティションのダイナミックボリューム化は上位エディションのみなので注意